W7-ASは、核融合・プラズマ物理学の装置。ドイツのIPPで建設・運転されたモジュール型低シア恒星器であり、最適化恒星器W7-Xの直接の前身である。磁気島・島ダイバータ・Hモード遷移・電子バーンシュタイン波加熱など、ヘリカル装置の閉じ込めと周辺プラズマ物理の解明に貢献し、その成果はW7-Xの設計に引き継がれた。この用語集が追う論文のうち、タイトルにこの主題が現れるものは66本ある。比重が最も大きかったのは1995–1999年で、その期間の論文の0.61%を占めた。直近の2025–2029年では0.00%。この用語集がこの主題を最初に拾うのは1990年以降で、それ以前の収録論文には現れない。
解説
W7-AS(ヴェンデルシュタイン7-AS)は、ドイツのマックス・プランクプラズマ物理学研究所が1988年から2002年まで運転した中型のヘリアカル装置(ステラレータ)であり、最適化ステラレータという新しい設計思想を初めて実機で検証した実験装置である。主要半径約2メートル、プラズマ小半径は0.5メートル弱程度で、トロイダル磁場は最大2.5テスラ級、加熱は電子サイクロトロン加熱(ECRH)と中性粒子ビーム入射(NBI)を主とし、後期には合計3メガワット級のNBI出力が用いられた。W7-ASは、磁場のらせん構造によってプラズマ電流を持たずに閉じた磁面を作るステラレータの本質的な利点(定常運転の可能性、ディスラプションの不在)を保ちながら、トカマクに比べて劣る輸送特性を三次元磁場形状の最適化によって改善できるかを問うた最初の装置であり、その答えは後継の超伝導大型装置W7-Xの設計を直接導いた。

fig.1 Nonlinear MHD modeling of soft β limits in W7-AS (2024) · CC BY 4.0
Rotational transform profile (a) and initial equilibrium flux surfaces (b) for W7-AS tearing mode test case.
図はW7-ASの代表的な平衡を示す。(a)は回転変換ιの半径方向プロファイルで、プラズマ境界付近で1/2という有理面を横切る様子が分かる。(b)は異なるトロイダル位相角(φ = 0, 0.1π, 0.2π)での磁束面の断面であり、断面形状がトロイダル方向に変化する三次元的な磁場構造が見て取れる。境界で有理面を意図的に通すこの配置こそが、後述するアイランドダイバータの基盤となる。
装置と磁場配位
W7-ASは「部分最適化」の段階にある装置だった。完全なネオクラシカル最適化を狙ったW7-Xに対し、W7-ASは5周期の部分らせん対称性を持つ磁場配位を採用し、 Pfirsch-Schlüter電流の低減と磁気井戸の確保という二つの目標を部分的に達成した。回転変換はトランスフォームに相当する量で、W7-ASではその大部分を外部コイル電流で作り、トロイダルプラズマ電流はほぼゼロに保たれる(正確にはやに伴うや駆動電流が小さく存在する)。この「正味電流ゼロ」の運転は、トカマクで問題となる型の不安定性(ティアリングモードやソフトディスラプション)を原理的に回避できることを意味する。
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推移
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研究の変遷
1985–19946本 · 0.11%
実験開始とW7-Xとの比較
W7-ASは真空磁気面の詳細調査、抵抗性バルーニングモード、NBI加熱効率への動径電場の影響、H-modeといったテーマで現れる。W7-Xとの比較研究や装置全体の物理総合研究が見られ、この時期のコーパス中0.11%を占めた。
同時に語られた主題径方向電場、中性粒子入射、中性ビーム、Hモード、バルーニングモード
この時代の論文から
- Detailed investigation of the vacuum magnetic surfaces on the W7-AS stellaratorNuclear Fusion 1993
- Resistive ballooning modes in W7-AS and W7-XNuclear Fusion 1993
- Influence of radial electric fields on the heating efficiency of neutral beam injection in the W7-AS stellaratorPlasma Physics and Controlled Fusion 1994
よく登場する装置
この数字の作り方
- 数え方 —
- 同じものが別の名前で書かれていてもまとめて数えている。綴りが変わった時期に推移が動いて見える、ということは起きない
- 割合 —
- その時代の収録論文全体に占める比率。コーパスは1970年代より2010年代のほうが9倍大きいため、本数のままではほとんどの主題が右肩上がりに見えてしまう
- 記述 —
- その時代の論文・共起する主題・登場する装置だけを根拠にAIが書いている
- 冒頭の定義 —
- 用語そのものの説明だけは、論文64本の要旨を読ませたうえでAIの分野知識で書かせている。ここだけは収録論文に書かれていることの要約ではない
- 解説 —
- では、6本の論文(うち全文1本)と3枚の図版を読ませたうえでAIが書いている
- 範囲 —
- 収録は6誌に限られる。ここで減っていることは、分野がその取り組みをやめたことを意味しない


