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Japan

日本の核融合

科研費(KAKEN)に登録された核融合・プラズマ分野の研究課題から、 いま日本のどこで、誰が、何を研究しているかをまとめています。 大学のページでは分からない「その研究室がいまも動いているか」を、 直近の採択年度から確かめられます。

402件
直近5年度の研究課題
400人
そこに参加している研究者
67機関
直近5年度に課題を持つ研究機関
2,705件
1978年度からの累計課題

研究拠点の分布

核融合は大型装置に張り付く分野なので、どこにいるかがそのまま何をやるかに直結します。 岐阜県土岐市にLHD、茨城県那珂市にJT-60SA、大阪にレーザー、というふうに。

核融合科学研究所 — 101件NIFS京都大学 — 39件京大九州大学 — 33件九大国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構 — 33件QST大阪大学 — 28件阪大東京大学 — 26件東大東北大学 — 22件東北大名古屋大学 — 19件名大日本大学 — 9件筑波大学 — 8件東京科学大学 — 6件広島大学 — 5件中部大学 — 5件国立研究開発法人日本原子力研究開発機構 — 4件静岡大学 — 4件兵庫県立大学 — 4件富山大学 — 3件京都工芸繊維大学 — 3件東海大学 — 3件島根大学 — 3件鳥取大学 — 3件
円の大きさ = 直近5年度の科研費課題数。クリックで機関ページへ

日本はいま、何を研究しているか

直近5年度に走っている402件の科研費課題を、核融合研究の8つの領域に分けたもの。 領域名から、日本でその領域を誰がどこでやっているかの一覧に降りられます。

直近5年度の科研費課題 領域別分布

材料と炉工学23.4%-2.5pt閉じ込めと輸送13.7%+1.5ptMHDと不安定性11.7%+1.2pt周辺プラズマとダイバータ11.2%+3.1pt計測と制御9.7%-3.6ptレーザーと慣性核融合8.7%加熱と電流駆動8.0%波動と高エネルギー粒子6.0%-1.2pt8領域のどれでもない7.7%
材料と炉工学94件

核融合炉の実現に不可欠な材料と炉工学の研究。プラズマ対向材料、トリチウム、増殖ブランケット、超伝導マグネットなどの要素技術を、中性子照射や高温環境下での挙動解明を基に開発する。

NIFS23東北大12九大8東大5QST5京大5静大4筑波大3科学大3島根大3富山大3兵庫県大2名大2福井大2JAEA2日大1東海大1北大1近畿大学1追手門学院大学1阪大1山梨大学1釧路工業高等専門学校1長岡工業高等専門学校1鹿児島大学1富山県産業技術研究開発センター1中部大1

閉じ込めと輸送55件

磁場閉じ込めプラズマの熱・粒子輸送を支配する乱流や輸送障壁の物理を、実験とシミュレーションの両面から解明し、閉じ込め性能向上と核融合炉設計に結び付ける研究領域。

NIFS21京大13九大10QST5中部大2鳥取大1JAEA1日大1広大1

MHDと不安定性47件

磁場閉じ込め核融合プラズマの安定性を左右するMHD不安定性と磁気リコネクションの物理を、実験・計測・シミュレーションで解明する研究。

東大11QST11NIFS8京大5九大3鳥取大2科学大2日大2石川工業高等専門学校1阪大1兵庫県大1

周辺プラズマとダイバータ45件

核融合炉のダイバータ部の熱負荷低減に向け、周辺プラズマ中の粒子輸送や非接触プラズマの物理を実験・シミュレーションで解明する研究。

NIFS10名大8東北大5筑波大4QST3九大3京大2信州大2東大2東海大1同志社大1九州工業大学1山形大1慶應義塾大学1仙台高等専門学校1

計測と制御39件

高温プラズマの電子温度・密度・電流分布などを様々な分光・散乱・干渉計測で診断し、データ同化や機械学習を駆使して核融合プラズマの予測と制御に挑む研究領域。

NIFS12京大6QST4日大3東北大2東大2名大2日本医療大2広大1香川高等専門学校1科学大1JASRI1阪大1電気通信大学1

レーザーと慣性核融合35件

高強度レーザーとプラズマの相互作用を基盤に、慣性核融合の点火・燃焼や高エネルギー密度科学の実現を目指す研究領域です。

阪大22NIFS2広大2京大2産総研1兵庫県大1名大1光産業創成大学院大学1神戸大1東北大1QST1

加熱と電流駆動32件

プラズマ加熱と電流駆動の研究領域。電子サイクロトロン波、低域混成波、中性ビームなどを用いて核融合プラズマを加熱し、電流を駆動する技術の高効率化と新手法開発を進めている。

NIFS7東大5九大4京大3中部大2鳴門教育大学2宇部工業高等専門学校1東海大1東北大1名古屋経済大学1QST1日大1茨城大学1山口大1佐賀大1

波動と高エネルギー粒子24件

磁場閉じ込めプラズマのアルフヴェン波などの波動と高エネルギー粒子の相互作用、乱流・帯状流による輸送現象の解明を進める研究。

NIFS10九大5名大4QST2日大1京大1広大1

領域の区分けは論文側と共通で、課題の概要をLLMに読ませて振り分けています (キーワードだけでは37%の課題しか分類できなかったため)。 一つの課題は最も中心的な1領域にだけ数えています。増減は10年前の同じ幅の窓(2012–2016年度、517件)と比べたシェアの差です。

いま現役の研究者が、この分野に入った年代

直近5年度(2022年度以降)の課題に参加している400人が、核融合・プラズマ分野で最初に科研費に登場した年代です。直近20年でこの分野に入った人が61%を占めています。

  • 1980年代5
  • 1990年代65
  • 2000年代85
  • 2010年代123
  • 2020年代122

研究機関

直近5年度(2022年度以降)に走っている課題が3件以上ある21機関。各ページで、研究のテーマを日本語の概要つきで読めます。 科研費は切れる年もあるので単年ではなく5年度の幅で見ています。

核融合科学研究所

101

岐阜県土岐市 · 通算521件 · 1989–2026

LHD · ITER · JT-60SA · Wendelstein 7-X

核融合、プラズマ・核融合、プラズマ、核融合プラズマ、プラズマ計測、LHD

京都大学

39

京都府宇治市 · 通算250件 · 1978–2026

ITER · LHD

トカマク、核融合、プラズマ、電子サイクロトロン加熱、核融合プラズマ、プラズマ・核融合

九州大学

33

福岡県春日市 · 通算238件 · 1978–2026

QUEST

プラズマ乱流、トリチウム、プラズマ、核融合炉、乱流、核融合

国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構

33

茨城県那珂市 · 通算68件 · 2013–2026

JT-60SA · ITER · DIII-D

トカマク、核融合、プラズマ・核融合、トカマクプラズマ、核融合プラズマ、乱流輸送

大阪大学

28

大阪府吹田市 · 通算224件 · 1978–2026

レーザー核融合、高速点火、慣性核融合、高強度レーザー、核融合、超高強度レーザー

東京大学

26

東京都文京区 · 通算205件 · 1978–2026

核融合、球状トカマク、磁気リコネクション、プラズマ、プラズマ・核融合、トカマク

東北大学

22

宮城県仙台市 · 通算163件 · 1978–2026

ITER

タングステン、核融合炉材料、核融合炉、照射損傷、プラズマ・核融合、核融合

名古屋大学

19

愛知県名古屋市 · 通算158件 · 1978–2026

ITER

核融合、ダイバータ、プラズマ、非接触プラズマ、タングステン、水素リサイクリング

日本大学

9

千葉県習志野市 · 通算42件 · 1978–2026

プラズマ、磁場反転配位、核融合、コンパクトトーラス、FRC、トカマク

筑波大学

8

茨城県つくば市 · 通算94件 · 1979–2026

プラズマ、タンデムミラー、核融合、プラズマ計測、X線計測、半導体検出器

東京科学大学

6

東京都目黒区 · 通算55件 · 1978–2025

LHD

核融合炉、プラズマ、核融合、液体金属、トカマク、ブランケット

広島大学

5

広島県東広島市 · 通算48件 · 1978–2024

シュタルク効果、プラズマ診断、レーザー核融合、数値シミュレーション、電場計測、レーザー誘起蛍光法

中部大学

5

愛知県春日井市 · 通算14件 · 1978–2024

乱流構造、磁化プラズマ、突発現象、トリガー問題、乱流の捕捉、崩壊現象

国立研究開発法人日本原子力研究開発機構

4

茨城県那珂郡東海村 · 通算124件 · 2002–2024

トカマク、核融合、プラズマ・核融合、ダイバータ、プラズマ、核融合プラズマ

静岡大学

4

静岡県静岡市 · 通算34件 · 1979–2026

トリチウム、アルヴェン波、水素、被覆、透過、昇温脱離法

兵庫県立大学

4

兵庫県姫路市 · 通算18件 · 2002–2025

プラズマガン、磁気リコネクション、球状トーラス、ダイバータ、スフェロマック、磁気ヘリシティ

富山大学

3

富山県富山市 · 通算22件 · 1993–2024

トリチウム、水素同位体、非破壊測定、核融合炉、ゼオライト、同位体分離

京都工芸繊維大学

3

京都府京都市 · 通算18件 · 1984–2023

画像計測、RFP、自己組織化、2流体プラズマ、非中性プラズマ、2流体プラズマ

東海大学

3

神奈川県平塚市 · 通算15件 · 1989–2025

核融合、ダイバータ、シートプラズマ、非接触プラズマ、原子・分子過程、体積生成法

島根大学

3

島根県松江市 · 通算9件 · 1998–2024

照射損傷、ヘリウム、微細組織、核融合プラズマ対向材料、プラズマ・壁相互作用、電子顕微鏡

鳥取大学

3

鳥取県鳥取市 · 通算5件 · 2011–2026

プラズマ・核融合、MHD安定性、疑似アニーリング、負エネルギーモード、非正準Hamilton力学理論、Casimir不変量

直近5年度の課題が1〜2件の機関

上智大学(2)、佐賀大学(2)、信州大学(2)、公益財団法人高輝度光科学研究センター(2)、国立研究開発法人産業技術総合研究所(2)、日本医療大学(2)、福井大学(2)、鳴門教育大学(2)、九州工業大学(1)、仙台高等専門学校(1)、光産業創成大学院大学(1)、北海道大学(1)、同志社大学(1)、名古屋経済大学(1)、宇部工業高等専門学校(1)、宇都宮大学(1)、富山県産業技術研究開発センター(1)、山口大学(1)、山形大学(1)、山梨大学(1)、崇城大学(1)、愛媛大学(1)、慶應義塾大学(1)、石川工業高等専門学校(1)、神戸大学(1)、茨城大学(1)、近畿大学(1)、追手門学院大学(1)、釧路工業高等専門学校(1)、長岡工業高等専門学校(1)、電気通信大学(1)、香川高等専門学校(1)、鹿児島大学(1)

このデータについて

出典は KAKEN 科学研究費助成事業データベース(国立情報学研究所)をもとにFusionPapersが作成しています。 核融合・プラズマに対応する審査区分と旧細目(核融合学関連、プラズマ科学関連、プラズマ応用科学関連、プラズマ学およびその関連分野、核融合学、プラズマ科学、プラズマ理工学、プラズマエレクトロニクス) の課題を集め、課題概要をLLMで読んで核融合・プラズマ関連のものを抽出・集計しています。

審査区分に核融合が独立したのは2018年度からで、それ以前はプラズマ全般と同じ 細目でした。区分だけで絞ると大気圧プラズマ・半導体プロセスなど無関係な研究も 混ざるため、キーワードではなく課題概要のLLM判定で1,457件を除外しています。

所属・職名は課題採択時点のものです(KAKENは異動後の更新をしません)。また科研費を財源としない研究は 含まれず、これは科研費から見た日本の核融合研究の断面です。

地図の海岸線は Natural Earth(パブリックドメイン)· データ生成: 2026-08-09