密度分布(Density profiles)は、核融合・プラズマ物理学の計測。トカマクやヘリカル装置のプラズマ断面にわたる電子密度の空間分布を指し、反射計・干渉計・トムソン散乱などで計測される。密度分布の形は粒子輸送や閉じ込め性能、MHD安定性に直結するため、実時間制御や輸送解析の基本量となっている。この用語集が追う論文のうち、タイトルにこの主題が現れるものは277本ある。比重が最も大きかったのは1975–1979年で、その期間の論文の0.82%を占めた。直近の2025–2029年では0.63%。
解説
密度分布(density profile)とは、プラズマ中の電子密度(あるいは中性粒子密度や電流密度)が空間位置とともにどう変化するかを記述する関数であり、磁場核融合研究における最も基本的な診断対象の一つである。プラズマの閉じ込め性能、加熱・電流駆動の効率、磁気流体力学(MHD)安定性はいずれも密度の空間分布に強く依存するため、密度分布の測定と制御は装置運転の中核を占める。図に示すのは、トカマク装置EASTに設置されたレーザー干渉計システム(POINT)の光系配置であり、プラズマ断面を横切る11本の測定視線(チャンネル)が垂直方向に並ぶ様子を示す。このように複数の視線で線積分密度を測り、そこから断面内の分布を再構成するのが、密度分布診断の典型的な構成である。

fig.1 Neural-network based electron density profile inversion for interferometer on EAST tokamak (2025) · CC BY 4.0
The optical layout of the POINT system on EAST where the red solid lines represent the lines of sight. R is the major radius. Z is the vertical position of the measurement chord. Chords are labeled as CH1, CH2, …, and CH11 from top to bottom respectively.
密度分布とは何か、なぜ重要か
トカマクやステラレータでは、プラズマは磁力線に沿ってほぼ一様だが、磁力線が入れ子状の磁面をなすため、密度は実質的に小半径(正規化磁束座標 ρ など)の関数として表される。この分布の形は物理的に重要な意味を持つ。中心に向かって盛り上がった「ピーク型」分布は核融合反応率を高める一方、中心がへこんだ「ホロー型」分布は加熱初期や非誘導電流駆動時に現れ、輸送や活性の変化を示唆する。エッジ()部の急峻な密度勾配は閉じ込めの特徴であり、その構造が全体的な性能を左右する。
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研究の変遷
1970–198411本 · 0.45%
密度分布計測と制御の初期展開
この期の論文は、ガスパフやプラズマ電流波形による電流密度分布制御、Hα共鳴蛍光による中性密度分布の絶対測定など、密度分布を計測・制御する初期の試みを示している。Lower hybrid導波管結合に対するエッジ密度分布の影響や臨界密度分布の動径安定性も扱われ、JIPP T-IIトカマクなど特定装置での実験が中心である。
この時代の論文から
- Current density profile control by programming of gas puffing and plasma current waveform in the JIPP T-II tokamakNuclear Fusion 1979
- An absolute measurement of the neutral density profile in the tokamak plasma by resonance fluorescence on the Hα lineNuclear Fusion 1979
- Edge density profile effects for lower hybrid waveguide couplingNuclear Fusion 1981
よく登場する装置
この数字の作り方
- 数え方 —
- 同じものが別の名前で書かれていてもまとめて数えている。綴りが変わった時期に推移が動いて見える、ということは起きない
- 割合 —
- その時代の収録論文全体に占める比率。コーパスは1970年代より2010年代のほうが9倍大きいため、本数のままではほとんどの主題が右肩上がりに見えてしまう
- 記述 —
- その時代の論文・共起する主題・登場する装置だけを根拠にAIが書いている
- 冒頭の定義 —
- 用語そのものの説明だけは、論文120本の要旨を読ませたうえでAIの分野知識で書かせている。ここだけは収録論文に書かれていることの要約ではない
- 解説 —
- では、7本の論文(うち全文3本)と3枚の図版を読ませたうえでAIが書いている
- 範囲 —
- 収録は6誌に限られる。ここで減っていることは、分野がその取り組みをやめたことを意味しない


