核融合中性子源(Fusion neutron source)は、核融合・プラズマ物理学の装置。核融合反応によって生じる中性子を利用するための装置であり、特に重水素-トリチウム反応で発生する14MeVの中性子を材料照射試験や核変換などの応用に供する。トカマク、慣性静電閉じ込め、ガス動的トラップなど多様な方式が研究されている。この用語集が追う論文のうち、タイトルにこの主題が現れるものは63本ある。比重が最も大きいのは直近の2025–2029年で、その期間に発表された論文の0.26%を占める。この用語集がこの主題を最初に拾うのは1975年以降で、それ以前の収録論文には現れない。
解説
核融合中性子源(fusion neutron source)とは、核融合反応で生じる中性子を工学的に安定して発生させる装置であり、将来の核融合炉に必要な材料やブランケットの開発・試験、中性子工学の研究に用いられる中性子照射施設である。核融合炉そのものが発電を目的とするのに対し、中性子源は中性子そのものを「道具」として供給することを目的とする点が特徴である。

fig.1 Radiological safety assessments for fusion neutron source in engineering design activities under IFMIF/EVEDA project (2026) · CC BY 4.0
Conceptual image of the liquid Li target loop and heat removal systems with HX1–3.
図は液体リチウム標的を用いた代表的な中性子源の概念を示したもので、重水素ビームが標的アセンブリに入射し、主リチウムループが熱交換器(HX1)を介して二次・三次オイルループへと熱を運び、最終的に冷却水で除熱される構成が描かれている。このように中性子源は「中性子を発生させる部分」と「その際に生じる大量の熱や放射化生成物を扱う部分」からなる一つの総合プラントであり、単一の装置というより一連の系として設計される。
なぜ14 MeV中性子なのか
核融合炉の燃料として最も現実的な重水素-三重水素(D-T)反応は、約14 MeVの中性子を放出する。この高エネルギー中性子は炉心近傍のやブランケット構造材料に原子を弾き出す(原子変位)ことで材料を劣化させるため、実炉に耐える材料は14 MeV中性子による照射データなしには評価できない。しかし、既存の核融合実験装置は照射量が足りず、核分裂炉の中性子はエネルギースペクトルが全く異なるため代用にならない。そこで、D-T反応と同等の中性子を高強度・長時間で供給できる専用施設が求められる。
推移
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研究の変遷
1970–19841本 · 0.04%
慣性閉じ込め方式の初期提案
この時代は単発の論文であり、慣性閉じ込めイオンビーム方式による核融合中性子源が論じられている。中性子源および核融合中性子という概念と共に現れる。
この時代の論文から
- Inertial-confinement ion-beam wet-wood-burner fusion neutron sourceNuclear Fusion 1979
1985–19943本 · 0.05%
概念設計と計測法の登場
核融合中性子源の概念設計や、短パルス中性子源の時間分解分光法が現れる。逆転磁場ピンチ装置に基づく設計も論じられ、中性子源・核融合中性子と共に扱われる。
この時代の論文から
この数字の作り方
- 数え方 —
- 同じものが別の名前で書かれていてもまとめて数えている。綴りが変わった時期に推移が動いて見える、ということは起きない
- 割合 —
- その時代の収録論文全体に占める比率。コーパスは1970年代より2010年代のほうが9倍大きいため、本数のままではほとんどの主題が右肩上がりに見えてしまう
- 記述 —
- その時代の論文・共起する主題・登場する装置だけを根拠にAIが書いている
- 冒頭の定義 —
- 用語そのものの説明だけは、論文24本の要旨を読ませたうえでAIの分野知識で書かせている。ここだけは収録論文に書かれていることの要約ではない
- 解説 —
- では、5本の論文(うち全文2本)と1枚の図版を読ませたうえでAIが書いている
- 範囲 —
- 収録は6誌に限られる。ここで減っていることは、分野がその取り組みをやめたことを意味しない
