JET(JET-ILW、jet tokamak)は、核融合・プラズマ物理学の装置。欧州連合の共同事業として英国カラム研究所に建設された大型トカマク装置である。炉心条件に近いプラズマを実現し、炭素壁からベリリウム壁・タングステンダイバータのITER類似壁へ転換して、燃料保持やELM制御、ディスラプション緩和などITER運転の基盤研究を行っている。この用語集が追う論文のうち、タイトルにこの主題が現れるものは1,975本ある。比重が最も大きかったのは2000–2004年で、その期間の論文の4.43%を占めた。直近の2025–2029年では2.52%。この用語集がこの主題を最初に拾うのは1980年以降で、それ以前の収録論文には現れない。
解説
JET(Joint European Torus、欧州合同トーラス)は、イギリスのカラム・サイエンス・センターに建設された世界最大級のトカマク型磁気閉鎖核融合実験装置である。1983年から2023年まで運転され、欧州の核融合研究の中核装置として、重水素―トリチウム(D–T)プラズマによる核融合実験を複数回実施した唯一に近い装置であり、単一放電での核融合エネルギー59 MJという世界記録を含む一連の成果を残した。特に2011年以降はベリリウムとタングステンからなる金属壁「ITER様壁(ITER-like wall、ILW)」を備えて運転され(JET-ILW)、ITERの運転を見据えたプラズマ・材料・診断研究の場となった。

fig.1 JET far-infrared interferometer/polarimeter diagnostic system—40 years of lessons learned (2024) · CC BY 4.0
Artistic view based on real computer-aided design of the JET machine section and JET FIR C-frame tower system in the torus hall on the carriage (right side).
図はJETのトーラス室における装置断面の様子をCADに基づいて描いたものである。中央にドーナツ状の真空容器とトロイダル場コイル、右側に遠赤外干渉計のCフレーム塔が見え、装置の規模感と周辺設備の一体構造がわかる。
歴史と設計
JETは1970年代の欧州核融合計画の一環として設計され、1983年に最初のプラズマを達成した。設計当初からを含む燃料での運転を想定しており、これは後のD–T実験を可能にした最大の特徴である。大型の銅コイル式トカマクとして、プラズマ主要半径約3 m、小型半径約1 mという当時最大のプラズマ体積を持ち、1983年から2023年まで長らく世界最大の運転中トカマクであった。
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推移
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研究の変遷
1970–19844本 · 0.16%
JETの初期設計と性能評価
JET装置に関する初期の設計と性能予測が中心であり、軸対称モードの安定性やICRHアンテナの理論が扱われた。1984年には物理性能と計画状況がまとめられ、装置の基本設計が確立される段階を示している。
同時に語られた主題イオンサイクロトロン加熱
この時代の論文から
- Stability of axisymmetric modes in JETNuclear Fusion 1981
- Theory of the JET ICRH antennaNuclear Fusion 1984
- Physics performance of the Joint European TorusPlasma Physics and Controlled Fusion 1984
- Status and programme of JETPlasma Physics and Controlled Fusion 1984
1985–1994
よく登場する装置
この数字の作り方
- 数え方 —
- 同じものが別の名前で書かれていてもまとめて数えている(JET、JET-ILW、jet tokamak など)。綴りが変わった時期に推移が動いて見える、ということは起きない
- 割合 —
- その時代の収録論文全体に占める比率。コーパスは1970年代より2010年代のほうが9倍大きいため、本数のままではほとんどの主題が右肩上がりに見えてしまう
- 記述 —
- その時代の論文・共起する主題・登場する装置だけを根拠にAIが書いている
- 冒頭の定義 —
- 用語そのものの説明だけは、論文120本の要旨を読ませたうえでAIの分野知識で書かせている。ここだけは収録論文に書かれていることの要約ではない
- 解説 —
- では、10本の論文(うち全文6本)と2枚の図版を読ませたうえでAIが書いている
- 範囲 —
- 収録は6誌に限られる。ここで減っていることは、分野がその取り組みをやめたことを意味しない

